IT機器の利用比率は次のようになっています(20代のノートPC利用者は約4割、デスクトップPCだと2割以下に【プラネット調べ】)。デスクトップPC利用者は25%程度で、自作派はその1割にも満たないでしょうから、全体の2〜3%程のごく少数だと推測されます。なお、デスクトップPCは自作した方が圧倒的に安いです。 プレインストール用のWindows は、PC製造業者が購入し自社ブランドPCにインストールし販売するものなので、原則としてWindows 単体を一般ユーザーが購入することはできません。 プレインストール用のWindows のうち、OEM版は大手メーカーがマイクロソフトから直接購入し自社ブランドPCにインストールするためのものです。OEM版の Windows はメーカーPC専用に編集し直されているので、ライセンス認証は不要です。 DSP版は、パソコンショップが卸業者を通じて購入し自社ブランドのショップPC(オーダーメイド方式のBTOパソコンに重点が移っているようです)にインストールするためのものです。認証は必要なようです。 MARは中古PC用のWindows です。インストール用のDVDはなく、リカバリーはHDDやSSD内のデータから行いますから、クリーンインストールはできません。また、バックアップイメージからシステムを復元するのも難しいと思われます。 製品版は、ハードウェアとは独立して、OS単体で販売されているオールマイティのWindows です。どのようなパソコンにもインストールできます。 DSP版のパーツバンドル版は、もともとプレインストール用のDSP版を、パソコンと独立して、OS単体として販売されているものです。ただし現在では、パソコン部品(何かひとつで良い)との同時購入が義務付けられています。 2020年6月現在で、Windows 10 Home の製品版の最安値は16000円、DSP版は13000円(同時購入の部品代込み)となっています。販売経費や利益を考えれば、卸値はそれより2〜3000円安いと思われます。 OEM版は製造元から直接、大量に購入するので、価格は数千円程度ではないでしょうか。また、中古PCの最安値が1万円程度であることを考えれば、MARの卸価格は、1〜2000円程度ではないでしょうか。 いずれの製品もOSとしての性能は全く同じですから、Windows は4重価格といえそうです。 |