当然ながら、アマゾンのカスタマーレビューで酷評されていますが、感情的な攻撃が目立ち、書評としては参考とはなりません。 本書は、外務省のパンフレットに対する反論となっているため、一般向けの読みやすさを意識して、大きめの活字を使った簡潔な記述で、ページ数も66ページに抑えられています。2時間もあれば読了できるでしょう。 外務省のパンフレットは、ホームページで公開されているので、読み比べてみると、いっそう理解が深まります。外務省のパンフレットは、都合の悪い事実は、省略したり説明を端折ったりしている部分もないとはいえない(それは双方について言えることでしょうが)ので、若干分かりにくいところもあります。たとえば、竹島一件で、幕府はどうしてあっさりと引き下がったのかということなど、本書を参考にすれば、すっきり合点がいきました。 竹島問題を考える上で、韓国側の言い分をまず聞いてみようではないか、と考える人には一読に値する一冊だと思います。 |