1924年生まれ(出版当時で70歳近かったことになります)の上野東照宮宮司(当時)による猛烈な皇国史観・国定教科書批判です。著者は故人のようです(上野東照宮の「ヒロシマ・ナガサキの火」碑)。 宮司さんが皇国史観を批判するのは意外な感じもしますが、東照宮は徳川家康を祀っているのであって、そこの宮司だからといって、天照神話に基づく天皇崇拝を無条件に肯定するというわけでもないでしょう。 そんな著者は、維新政府について次のように述べています(5ページ)。
ただ、子供が読む国定教科書といっても、戦前の教科書なので古文調で書かれているものもあり、日ごろ古文や漢文に親しむことのない私たちには結構難解なものとなっています。 |