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 2017衆院選、結局何も変わらなかった? 

 2017年衆院選は、森友・加計疑惑問題、内閣支持率低下、公示直前の希望の党と立憲民主党結成と話題は盛り沢山でしたが、【衆院選(衆議院選挙)】:選挙:読売新聞のデータ見る限りは、2014年衆院選と比べて、結局何も変わらなかったといえそうです。
 まず、台風直撃の影響もあってか、2014年の52.66%に続いて、今回2017年も、53.68%と投票率は伸びませんでした。
 比例代表の各ブロックごとの各党得票率を比較すると次のようになります。
 森友・加計疑惑問題や内閣支持率低下にもかかわらず、自民党は前回と変わらぬ安定した得票率を維持しています。一方、公明党は各ブロックほぼすべてで1ポイントほど得票率を下げています。
  自民 公明 民主 立憲 希望 維新 共産 社民 生活 次・こ
北海道 2017 28.8 11.0 26.4 12.2 2.8 8.5 1.4
2014 29.8 12.3 27.6 9.9 12.1 2.1 1.5
東北 2017 34.6 11.0 18.1 21.7 3.0 7.4 2.5 1.1
2014 32.9 11.2 22.5 13.0 9.9 3.4 4.7 1.8
北関東 2017 33.2 13.1 22.0 19.3 3.4 7.5 1.1
2014 34.6 14.7 17.8 13.9 11.7 1.9 2.2 2.8
東京 2017 30.5 10.8 23.6 17.4 3.3 10.4 1.0 0.7
2014 32.1 12.1 16.3 14.2 15.4 2.3 2.7 4.4
南関東 2017 34.3 11.5 23.5 17.2 3.9 8.0 1.3
2014 34.0 12.8 17.6 15.4 11.9 1.9 2.6 3.5
北陸信越 2017 37.1 8.9 19.5 19.2 4.6 7.5 2.5
2014 36.1 9.4 22.2 13.9 10.1 3.2 2.4 1.9
東海 2017 33.2 11.6 21.1 21.4 4.4 6.7 1.0
2014 33.3 12.5 23.1 15.0 9.6 2.0 1.6 2.3
近畿 2017 30.6 13.8 15.8 10.8 18.3 9.3 0.9
2014 28.9 14.6 12.4 26.1 12.8 1.5 1.2 2.1
中国 2017

39.1

14.9 16.7 16.2 4.8 6.3 1.4
2014 38.2 16.7 17.1 12.7 9.2 2.1 3.5
四国 2017 35.9 14.7 14.5 20.1 4.9 7.4 1.9
2014 34.9 15.8 20.8 12.8 10.1 2.1 2.8
九州 2017 33.9 15.7 16.4 18.1 4.3 6.5 4.2
2014 34.3 17.7 16.2 13.0 9.1 5.3 1.8 2.0
 希望の党と立憲民主党については、前回データと直接比較は出来ませんが、リベラル系ブロック(民主+共産+社民→立憲+共産+社民)と保守系ブロック(維新+次世代→希望+維新)に分け、それぞれトータルの得票率を比べると、前回とあまり大きく変化していません。
 立憲が共産と社民から票を取り戻し、希望が維新と次世代から票を引き継いだ形です。
 立憲は希望から排除された候補者を救済するため急遽結成された党ですが、前回の選挙で民主票を維持した上で、共産、社民票の一部を上積みしたものと思われます。立憲のリベラル色が明確になったことにより、旧民進の保守系グループを嫌っていたリベラル票が戻ったようです。
 立憲vs希望で、立憲が勝ったブロックを赤で、希望が勝ったブロックを緑で、色分けすると5対3となりました。排除された側が、排除した側を見返した形です。
 希望は、民主、生活の票の一部を取り込んだものの、主力となったのは維新票だと思われます。維新→民進の保守勢が合流したことと、維新が近畿以外から事実上撤退したことにより、行き場を失った維新票を取り込んだものと思われます。落ち目の維新の位置に、希望が入れ替わっただけで、結局、何も変わらなかったという感じもします。
 ただし、排除発言に小池代表の責任を問う声が出て、希望から離党者が出て、旧民進の無所属組と合流し、立憲と統一会派を組む動きが出れば、状況は変わるかもしれません。
2017/10/23