パソコン / ソフトウェア
 テキストを音声に変換する方法 
2020/6/17 
●音声合成ソフトを使えば良いが…
 テキストファイルを音声ファイルに変換するには、音声合成ソフトを使えば良いです。手間がかからないし、細かな調整もできます。 
 市販の音声合成ソフトには、HOYAのReadSpeakerがあります。同社のサイトでは、音声の視聴ができます。合成音とは思えない自然な音質です。このソフト単体は法人向けにしか販売されていません。個人向けには、ワープロ一太郎などに組み込まれ販売されています。つまり、個人ではこのソフト単体を購入することはできません。「音声読み上げソフト 詠太10」の付いている「一太郎2020 プラチナ [35周年記念版]」は、3万円程です。
 他には、エーアイのAITalk(エーアイトーク)もあります。こちらも音声の視聴ができます。VoiceTextに引けを取らない自然な音質です。こちらも法人向けのソフトですが、かんたん!AITalk3という個人向けのソフトも販売されています。ダウンロード基本パックで税別1万5000円と結構の値段です。
 一方、高電社のWorldVoice 日本語2は、VoiceTextを使っていて、ダウンロード版が税込4400円と割安です。また、【4ヶ国語 読み上げソフト】WorldVoice 日中英韓2は日中英韓の4か国語の読み上げが出来て、ダウンロード版が税込9900円と割安です。ただ、いずれも音声は1種類で、また、読み上げた音声を保存することはできません。
 無料ソフトには、balabolkaがあります。このソフトは、マクロソフトのText-To-Speech (TTS) engineを使っています。日本語と英語の読み上げができます。英語は自然な音声です。日本語はやや不自然な感じが、十分聞くに堪える品質です。青空文庫を音声に変換するなど、個人的に使用するならこれで十分だと思います。テキストを読み上げないで直接音声ファイルに変換することもできます。

●読み上げサイトを使う手もある 
 市販ソフトを買わずに、日本語をより自然な感じで読み上げさせたいということであれば、読み上げサイトを使う手もあります。 
 VoiceTextやAITalkのサイトでは、入力したテキストを読み上げてくれますが、200文字とか300文字とかの制限があります。
 この点、imtranslatorというサイトでは、1000字まで読み上げてくれます。もともと、翻訳して読み上げるためのページですが、日本語を日本語に翻訳するという設定にすれば、日本語で読み上げてくれます。音声合成エンジンはAITalkを使っているようで自然な日本語です。

●音声の保存には「Moo0 ボイス録音器」がおすすめ 
 読み上げられた音声を保存するのには、Moo0 ボイス録音器がおすすめです。
 windows10には、サウンドレコーダーが見つかりません。そもそもサウンドレコーダーには録音時間の制限があったので、午後のこ〜だを使っていましたが、Windows7以降は、簡単には使えなくなり、また、HDMIオーディオを使っていれば録音できなくなっていました。
 その点、「Moo0 ボイス録音器」は、windows10でHDMIオーディオ接続でも録音できます。さらに、「無音カット」という便利な機能がついています。
 
 この「無音カット」にチェックを入れておくと、無音状態になれば録音を停止します。音声合成ソフトはデータ処理のため、読み上げを中断することがあります。そのような場合、「Moo0 ボイス録音器」は録音を停止するので、切れ目のない状態の録音ファイルが出来上がります。また、音声合成ソフトに新たなテキストを読み込ませるときも録音を停止するので、新しい読み上げ音声が切れ目なく追加されることになります。この機能を使えば、読み上げサイトの文字数制限をクリアすることができます。