以下に、トラブル発生から、修復完了までの経過を報告します。 ●まったく迷惑なアップデート トラブルは2日前に、いきなり発生しました。 アップデート後にWindowsが勝手に再起動した後、日本語入力への切り替えができなくなってしまったのです。ただし、キーボードを通じた切り替えができないだけで、IMEを直接クリックすれば切り替えは可能です。しかし、alphaEDITも使えなくなっていました。文書作成はハイパーテキストで行っているので、alphaEDITが使えなければ、もうお手上げです。勝手にアップデートされて、Windowsが使い物にならなくなるというのは、まったく迷惑な話です。 幸いにして、Cube I10 のWindows10 には問題は生じていなかったので、そちらで作業を続け、「Jumper Ezpad 6 Pro」のWindows10 は、「更新とセキュリティ>回復>このPCを初期状態に戻す>すべて削除する」で修復を試みることにしました。 ●「回復」で完全に壊れた 「回復」は、Cube I10 のWindows10 でも使ったことがあります。 そのときは、認証されなくなるという問題が生じましたが、余っていたプロダクトキー(古いバージョンのものでも使えることがあります)を使って問題は解決しました。今回も同様に処理すれば良いと安易に考えていたのが間違いでした。 「回復」が終わって再起動すると、画面が英語表記になっています。スタート画面もおかしくなって、アイコンをクリックしても誤作動してしまいます。Windows10 は完全に壊れてしまったようです。 アップグレード用のDVD(無料期間の間に作成しておいたもの)を使って修復を試みましたが、うまくいきません。そこで、次にクリーンインストールを試みることにしました。 ● 一般的なOSインストール方法と全く同じ 「Jumper Ezpad 6 Pro」は、起動するときにdeleteキーを押せば(キーボードをUSBで接続しておく必要があります)BIOS画面に切り替わるので、インストール用メディアをブート順位1位にして再起動すれば(インストール用メディアもUSBで接続しておく必要があるので、2つのUSB端子が塞がります)、インストール用メディアから起動します。これはデスクトップPCの一般的なOSインストール方法と全く同じです。 ブータブルDVDから起動してOSインストールが始まりましたが、「デバイスドライバーが見つかりませんでした」という表示が出て、次に進むことができません。 そこで、USBメモリーを使ってインストールすることにしました。 Windows 10 のダウンロードからダウンロードしたメディア作成ツールを使えば、自動的にブータブルメモリーが出来上がります。 BIOSでUSBメモリーをブート順位1位としました。 再起動すればブータブルメモリーから立ち上がり、今度は順調にインストールが進行しました。 パーティションをすべて削除しました。その上で、30GBずつのパーティションを作り、システム用とデータ用の領域とし、前者の領域にWindows10 をインストールしました。 プロダクトキーの入力を求められることなくインストールは終わり、ライセンス認証も済んでいます。タブレットPCにWindows10 がインストールされていれば、クリーンインストールし直しても、自動的に認証されるようです。 余っているPro用のプロダクトキーを使って、Windows10 Proにアップグレードしました。 ● 音も出ない、タッチパネルも反応しない しかし、Windows10 をクリーンインストールしたものの、音も出ない、タッチパネルも反応しません。 デバイスマネージャーを見ると、多くのデバイスでドライバーがインストールされていません。 techtablets.comというサイトを探すと、こちらに「Jumper Ezpad 6 Pro」専用のドライバーがアップロードされているという情報が載っていました。「エラー」とか「ウィルス スキャンを実行できません」などの警告が出ますが、構わずダウンロードしました。 ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、展開されたフォルダーを参照場所に指定し、デバイスマネージャーで次々と更新すると、ビックリマークがすべて消えました。音が出るようになり、Bluetoothも使えるようになりました。 なお、Double Driverを使えば、各種ドライバーは保存しておくことができます。 EaseUS Todo Backup で復元に失敗したので、Windows10 のバックアップと復元を使うことにしました(「Jumper Ezpad 6 Pro」のシステム保存と復元)。 |