パソコン / Windows 10
 初期状態に戻したら認証しなくなった   

●アンドロイドなら普通に行える 
 アンドロイドの場合、データの初期化は簡単に行えます。GALAXY S5(ネット通販/Samsung GALAXY S5 $69.99)で、内部ストレージの空き容量が当初からゼロだったのが(初期不良?)、初期化したら、16ギガのスペースが出現しました。

 Windows 10 にも、「初期状態に戻す」機能があります。Windows をクリーンインストールするようなので、定期的に実行すると、ウイルス対策として効果的と思われます。10.6インチタブレットPC(ネット通販/Cube I10 Dual Boot Tablet PC 10.6" )で実行して見ると、言語を選択するよう指示が出て、日本語を選ぶとインストールが始まり、1時間ほどで処理は完了しました。インストール用DVD(最近ではUSBメモリー)を使って、再インストールするよりずっと簡単です。


●なぜかライセンス認証を促す表示
 ところが、その後、ライセンス認証を促す表示が出るようになりました。このタブレットPCは昨年9月に購入し、ライセンス認証されていることを確認し、それ以来なんら支障なく使えています。なぜ今頃になってライセンス認証を促すのか不可解です。

 設定を確認するとライセンス認証がされていません。

 ライセンス認証しようとすると次のような表示が出て、ライセンス認証が行えません。

 「サポート情報をオンラインで表示」をクリックすると、次のような表示が出ました。どうやら、Windows 10 へのアップグレード後(業者がサービスで行ったようです。あるいはもともとWindows 10 がインストールされていたのかもしれません)、初期状態に戻したことに関係があるようなので、「customer support」に連絡した方がよさそうです。

 「customer support」の連絡先は次のようになっています。

 
●1時間半の悪戦苦闘
 本日(6月4日)は土曜日で受付は朝10時からなので、10時ジャストに電話しましたが、「電話が込み合っているからかけ直してください」というアナウンスが繰り返されるだけです。後で調べて見たら、「0120-54-2244」は、Answer Desk サポートで今回の件の解決には、あまり意味はなかったようです。
 何度もかけ直しているうちに、なぜかライセンス認証の音声案内につながり、音声ガイダンスが 「 インストール ID 」を求めてきたので、全部「0」をプッシュして、わざと失敗させて、ようやくオペレーターにつながりました。 
 オペレーターに「Windows 10 へのアップグレード後、初期状態に戻したところ、ライセンス認証されなくなった」と伝えたところ、「メーカーに問い合わせてください」「Windows 10 へのアップグレードしたかどうか確認できなけれ答えられない」と繰り返すだけで埒が明きません。
 そこで語気を強めて、技術が判って管理権限を持った人に代わってくれるよう頼んだところ、ライセンス窓口(?)に転送されましたが、そこでも、「ライセンスを新たに購入しなければならない」など繰り返すだけです。そこで、管理責任者に代わるよう再度要求しましたが、別の窓口に転送されそうなになったので、ついにギブアップし、文書で問い合わせることにしました。
 担当部署を教えてくれるよう頼んだところ、「文書での問い合わせには応じていない」ということなので、半ば冗談で「社長宛に文書を送りましょうか」と言うと、「ご勝手に」という返事でした。
 「初期状態に戻す」前に、認証情報を保存すべきところ、それを失念した単純で致命的なプログラムミスであることは、常識で判断できます。にもかかわらず、「ご迷惑をおかけしました」や「調査しますのでお時間を下さい」など一般企業ならごく普通に行う対応もなく、マニュアルどおりの説明を繰り返すのはどういう感覚なのでしょう。
 怒りと苛立ちを抑えきれず、電話を置いたときは11時半を回っていました。悪戦苦闘の1時間半にすっかり疲れてしまいました。
2016/6/4

 日本マイクロソフト株式会社の平野拓也氏宛に、このページのコピーを同封して、次のような文書を郵送しました。実際の文書には、プロダクトキーとプロダクトIDは明記してあります。
 社長宛に手紙を出すのも大人気ない気もしましたが、担当部署が判らない以上、仕方がありません。内容証明郵便にしようかとも思いましたが、その代わりにここで文面を公開することにしました。
平野 拓也 様

 WEBページ(同封)に述べたような事情で、担当部署が判らなかったので、代表執行役社長宛にこの文書を送付しました。無礼の段は平にご容赦ください。
 もちろん社長自身の返答を要求しているのではありません。しかるべく担当者からの回答を頂ければ結構です。
 こちらの要望は、タブレットPCでライセンス認証が行えるよう設定を変更するか、新たなプロダクトIDを発行して頂くということです。
 こちらの要望を拒否されるのであれば、その理由を明記して文書で回答ください。
 Windowsのデータは次のとおりです。
 プロダクトキー xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx
 プロダクトID  xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx
 
 2016/6/6
2016/6/6

 本日(6月11日)、マイクロソフトから速達で次のような返書が届きました。



 
 早速、ライセンス認証専用窓口に電話してみました。
 結論からいうと、「タブレットPCでライセンス認証が行えるよう設定を変更するか、新たなプロダクトIDを発行する」という要求は聞けないということでした。
 その理由は、「企業ネットワークに接続」という表示が出ていることから、このWindows 10 が、企業内での使用を想定したものである可能性があるからだということです。
 そこで、こちらとしては販売業者に責任を問うことも考えられるので、何らかの契約違反のようなものがあったのかどうか立証できるかと質問すると、それはできないということです。一般ユーザーは何の証拠も持ちえないのですから、マイクロソフトが具体的な証拠を提供してくれなければ、販売業者の責任を問うことはできません。
 そもそも、販売業者に何らかの契約違反があれば、マイクロソフトがその責任を追及すべき問題です。「企業内での使用を想定した」Windows をその用途外に転売したところで、それは、マイクロソフトと販売業者の契約違反の問題です。そのような事情はユーザーの関知するところではありません。
 いずれにしても、文書での回答がこちらの要求なので、その旨を改めて伝えました。
2016/6/11

 前日(6月11日)、マイクロソフトのライセンス認証専用窓口から「企業内での使用専用のWindows」ではないかと指摘があったので、この10.6インチタブレットPC「Cube I10」(ネット通販/Cube I10 Dual Boot Tablet PC 10.6")について調べてみました。 
 すると、2015年9月11日付けで、 AndroidとWindowsを搭載したデュアルOSタブレット「Cube I10」が発売!価格は2万円と激安 という情報が、G-ジェットというサイトに掲載されていました。現在でもAliexpress に多数の出店があります。アップグレードしたものかどうか分かりませんが、すべてWindows 10 搭載です。最安値は10ドルを切っていますが、送料別の値段ですし、キーボードを付ければそれなりの値段になります。

 日本国内でも、amazon楽天Yahoo で販売されています。
 これだけ堂々と販売されている製品に契約違反のWindows を搭載するということはありうるのでしょうか。
 マイクロソフトのライセンス認証専用窓口に電話して以上の疑問を伝えたところ、「こちらに調査能力はないので具体的根拠を示すことはできないが、Cube I10に搭載されているWindows は偽物であると思われるので、対処はできない」という驚くべき回答でした。そこで、文書でその旨回答するよう伝えたところ、お客様相談室から連絡するとのことでした。
2016/6/12

●ようやく原因が分かった
 「初期状態に戻したら認証しなくなった」原因がようやく分かりました。このPC(Cube I10)のWindows は、ボリュームライセンスで、認証はKMS(キーマネジメントサーバー)を通じて、180日ごとに行います。その認証は、普通は自動的に行うよう設定してあります。したがって、昨年9月に購入したこのPCは、今年の2月前後に、販売元のサーバーにアクセスし、自動的に認証を済ませていたことになります。ところが、6月に初期状態に戻し、再インストールしたため、何らかの理由で、KMSへのアクセス情報が消去されたものと思われます。そのため、KMSにアクセスできなくなり、「企業ネットワークに接続してからWindows のライセンス認証が自動的に行われるまでには、しばらく時間がかかることがあります」という表示が出たものと思われます。
 認証情報の確認や操作に使うコマンド一覧は、slmgr コマンド(管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「slmgr」と入力)で確認できます。





 ライセンス情報は次のようになっています。「slmgr /dli」

 ライセンス詳細情報は次のようになっています。「slmgr /dlv」

 ID情報などは残っているようなので、設定をやり直せば認証できるようになるものと思われますが(やってみましたが駄目でした)、PCをクリーンな状態に戻すため「初期状態に戻す」と振り出しに戻ってしまいます。とするならば、猶予期限リセット可能回数は1001回(本当かな?)残っているので、今後80年以上にわたり、毎月「初期状態に戻す」を繰り返す手もあります。いずれこのPCには、LinuxかWindows 7 をインストールするつもりなので、インストールに成功したら詳細を報告します。
 マイクロソフトが、Cube I10の販売元とボリュームライセンス契約を交わしているのですから、ちょっと調べれば簡単に分かるものを、「正規のライセンスではない」「偽造と思われる」などと繰り返す(録音してあります)、マイクロソフトの窓口担当者の姿勢には呆れてしまいます。
 いずれにしても、この件に関しては、これで打ち止めとします。

●認証しなくても構わない? 
 マイクロソフトのフォーラムで次のような記述が見つかりました(VolumeライセンスメディアでインストールしたWindows2012R2のslmgr /dlvの結果について)。

 Windows は、インストール後30日以内に認証しなければならず、この30日間をライセンス猶予期間と言いますが、それが廃止されたということは、ずーと認証しないでも構わないということになります。つまり、「ライセンス認証を促す表示」は単なるこけおどしだったことになります。
 この10日余りの焦りと苛立ちはいったい何だったのでしょうか。全くユーザーを馬鹿にした話です。
2016/6/14

●勝手にアップデートされている
 認証していないと「パーソナル設定できない(デスクトップの背景が変更できない)」と表示されます。

 しかし、壁紙は変更できます。そして、「ライセンス認証しろ」という表示が出続けています(うっとうしいからできるものなら認証したいのですが)。

 そして、頼んでもいないのに、更新されています。「更新しない、あるいは延期するという選択は認めない」ということのようです。
2016/6/17

●Windows 7 ではライセンス猶予期間は存続
 「Windows 8 以降ではライセンス猶予期間は廃止された」ということですが、
Windows 7 ではどうなっているのか気になって調べてみると、「猶予期間リセット可能回数: 3」となっています。ということは、Windows 7 ではライセンス猶予期間は存続しているようです。

 したがって、猶予期間を延長(Windows OSのライセンス認証の猶予期間を延長する)しなければ、Windows は使えなくなってしまいます。その意味では、「ずーと認証しないでも構わない」というのは、やや不正確な表現だったと思います。
 やはり、ライセンス猶予に関するマイクロソフトの無責任な対応は、重大な損害をもたらす恐れがあり、「打ち止め」とするわけにはいかないようです。
2016/6/19

●更新されたということは正規品といえそう  
 今回の件でマイクロソフトを訴えたので(情報社会/マイクロソフトを訴えました)、「Cube I10」のWindows10が本当に正規品といえるのかどうか確かめてみることにしました。
 マイクロソフトの正規の Windows についてというページには、次のように「正規品かどうかに関係なく、重要なセキュリティ更新プログラムを入手できます。ただし、Windows が正規品でない場合は、正規の Windows を使っているお客様専用の更新プログラムは、ほとんどインストールできません。」という説明があります。
 この説明からは、「正規の Windows を使っているお客様専用の更新プログラムがインストールできるならば、そのWindows は正規品である」といえそうです。
 そこで、更新プログラムがインストールできるかどうか確かめてみることにしました。「更新プログラムを利用できます」とありますから、更新プログラムはダウンロードできているようです。

 Cube I10を再起動すると、ダウンロードした更新プログラムはすべてインストールされています。2016年6月3日以降の、更新プログラムは順次インストールされていますから、初期状態に戻した後もプログラム更新は正常に機能しているようです。いずれにしても、(マイクロソフトの説明どおりならば)プログラムが更新されたということは、このWindows10は正規品といえそうです。

2016/10/11