M.2 SSD は、2280(幅22ミリ、長さ80ミリ)が主流です。 長さが短いものもありますが、ほとんど扱われていません。 M.2 SSD には、NVMe接続とSATA接続があります。それぞれの特徴は次のとおりです。SATA接続のM.2 SSD は、2.5インチSSD と同程度の性能です。NVMe接続のM.2 SSD は、PCI-Express方式で接続しているので、超高速ですが超高温となるので、基本的にはノートパソコンには向いていません。
M.2の端子は75本のピンによって構成されていますが、一部のピンを切り取って凹みをつけています。PC側のスロットに、その凹みに対応する箇所に凸み(赤丸)があり、その凹凸をはめ込むことによりM.2 SSDを固定できます。GLM-14-240 のM.2スロットには、B Keyの凹みに対応する凸みがあります。 B&M KeyのM.2 SSDは、2箇所に 凹みがあるので、 B Key用のスロットにも、M Key用のスロットにも対応できます。 ただし、この凹凸が一致すれば物理的に装着できるというだけであって、NVMe接続かSATA接続かは、そのM.2 SSD がどのように設計されているかにより決まります。 なお、どの場所のピンを切り取るかによって、どのようなデバイスかを区別しているようです(SNIA Webcast ? All About M.2 SSDs)。 市販のほとんどのM.2 SSDは、「NVMe接続=M Key」「SATA接続=B&M Key」という組み合わせになっています。一方、NVMe接続に対応するPCスロットには、M Key用の凸みがあり、SATA接続のみに対応するPCスロットには、M Key用の凸みがあるようです。 以上の組み合わせは次のようになります。NVMe接続に対応するPCには、NVMe接続、SATA接続いずれのM.2 SSDも装着できるが、SATA接続にのみ対応するPCには、SATA接続のM.2 SSDしか装着できない、ということになりそうです。ただし、マザーボードの使用によっては、異なる組み合わせがあるかもしれません。
マザーボードの説明書には、次のような記載があります。M.2ソケットは、NVMe接続、SATA接続いずれにも対応しているようです。NVMe接続は、RyzenシリーズのCPUでは、32Gb/sの速度が出るので、SATA3の5倍以上ということになります。NVMe接続のM.2SSDは、システムディスクとしてとして使えるようです。 そこで、今回購入したM.2 SSD をASRock AB350M に装着してみることにしました。M.2 SSD にはWindows がインストールしてあるので、まず、外付けにして、初期化しました。初期化は、コマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを順次入力することにより行います。コマンドプロンプトでは、コピーペーストが使えます。「select disk X」のXは、初期化したいディスクの番号に置き換えます。
初期化したM.2 SSD を、デスクトップPCに内蔵し、ディスクの管理で確認すると、ディスク 4 と表示され、未割り当てとなっています。右クリックし、ボリュームを作成するとディスクが認識され、使えるようになります。このM.2 SSD はSATA接続です。 Windows がインストールしてあるM.2 SSD を初期化するためには、外付けにする必要があるので、次の外付けケースを購入しました。
UGREEN M.2 SSD 外付けケースは、 M Key用のスロットになっているので、M KeyのM.2 SSDとB&M KeyのM.2 SSDに対応していますが、B Key のM.2 SSDには対応していません。 このケースを使って、M.2 SSDを外付けすれば、大容量のフラッシュメモリーとして使うことができます。ただし、USB接続となるので、速度はあまり期待できません。NVMe接続のM.2 SSDを、そのような使い方をするのは、宝の持ち腐れという感じもします。 |